数字で見るレスポンシブwebデザインの効果 - AdSense実験室

数字で見るレスポンシブwebデザインの効果

2013-09-25

スマホ利用者の増加に伴ってますます脚光を浴びているレスポンシブwebデザイン。
Googleからも 「レスポンシブ対応AdSense広告(ベータ版)」 が登場するなど、ここにきて注目度はググッとうなぎのぼりの状態です。(当社比)

新しもの好きの私にとっても、この新しいAdSense広告はすごく気になる存在。
ところがこれを試すにはまずサイトをレスポンシブ対応にしなければならない。それはちょっと大変だよな~と、迷っていたところへタイミングよくAdSense部の「夏休みミッション」の企画が。 おかげでサイトのレスポンシブ対応も新しいAdSense広告も試すことができました。

あれからはや一ヶ月。
はたしてAdSense収益がどのように変化したのか。レスポンシブの効果はあったのか否か。
気になるその結果をデータでご紹介したいと思います。

レスポンシブ対応前の状況

今回、レスポンシブ対応に選んだサイトはこちら。

なつレゴ

なつレゴという、レゴブロックの趣味サイトです。
このサイトをターゲットに選んだ理由ですが、レスポンシブ化の最大の目的でもある「モバイル対応」がいちばんの狙いです。モバイル対応を第一に考えていた理由は、下のグラフを見ていただければよく分かります。

モバイル比率の推移

「モバイル対応、どうしよっかな~」って悩んでた2013年8月時点で、サイト訪問者のモバイル利用率(+タブレット)は既に44.3%。このままではモバイルとPCが逆転するのも時間の問題で、AdSense広告収入にも悪影響がでそうな予感。
で、青くなって「モバイル対応、急がねば!」となったわけです。はい。

※レスポンシブ対応の苦労話はこちら。レスポンシブwebデザイン/サイト構築のカンどころ

レスポンシブ対応にした結果

レスポンシブ化を終えて約一ヶ月経過した現在の状況は以下のとおりです。

  • レスポンシブ対応以前の2013年8月2日~27日と、対応以降の9月2日~27日との比較(※9/28更新)

ユーザーの動向

項 目 8月 9月 増 減 成績
PV数 24,876 26,229 +5.44%
訪問数 3,069 2,648 -13.72%
ユーザー訪問中の閲覧ページ数 8.11 9.91 +22.20%
平均滞在時間 00:04:49 00:05:09 +7.09%
直帰率 40.60% 32.78% -19.26%
離脱率 12.34% 10.10% -18.17%
新規訪問の割合 59.17% 52.27% -11.67%

「成績」の評価は主観なので、あくまで目安とお考え下さい。
訪問者数以外はすべての面で改善されているという、なかなかの結果。まあ訪問者数ばっかりは、こちらの意思ではどうにもなりませんからねぇ…。
その訪問者数、9月になって13.72%の減少ですが、これはおそらく世間で言う「夏休み」が影響しているのだろうと思います。
まあ、そんな予感は最初からあったので、できればレスポンシブ対応もお盆のうちには作業を終えたかったのですが、けっきょくズルズルと完成が延びて9月からのリニューアルスタートとなってしまったのがちょっと残念。

しかし、来訪者数の少ないスタートとなったにもかかわらず、逆にPV数、平均滞在時間はアップし、直帰率が減っている点にご注目。
新規訪問率も下がっていることから、リピート利用者が増え以前より長く滞在してコンテンツを見てくれていることが数字から読み取れます。
やはりレスポンシブ対応したことで、利用者にとって「居心地が良くなった」ということでしょうか。

"リピート率"

もっとも、リピーターが多いと広告のクリック率が下がるともいわれていますので、今回、新規訪問比率が下がったのをプラスと見るかマイナスと見るかは意見が分かれるかもしれません。

AdSenseの状況

項 目 8月 9月 増 減 成績
PV数 24,876 26,229 +5.44%
クリック率 0.08% 0.22% +162.44%
eCPM $0.08 $0.84 +958.24%
インプレッション数 4,706 40,545 +761.56%
AdSense収益 ヒミツ♪ ヒミツ♪ +1,024.82%

AdSense収益が1,024.82%つまり約10倍と、ものすごい数字になっていますが、ただしこの数字はちょっと注意が必要です。
レスポンシブ対応化以前のページはAdSense広告控えめでインプレッション数が少なかったのと、Amazonアソシエイト等も併用していたため、クリックが分散してAdSenseの成績がそもそもあまりよくありませんでした。 今回、すべての広告をAdSenseのみに変えたことでインプレッション数自体が以前より大幅に上がっているため、以前と同条件での比較とは言えませんのでご注意を。
勝手にカン違いされて 「レスポンシブで広告収入10倍になるっていったじゃん!キー!」 とかキレられても困りますので(笑)、あくまで参考値ということで。くれぐれも怒りの迷惑メールとかはヤメてね(^-^; 。(いやマジで)

※[2013-10-08] 関連記事をUPしました。こちらも併せてどうぞ。スマホユーザー vs PCユーザー、広告クリックが多いのは?

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いちばん成績が良かったのはどの広告?

まだ出来たてホヤホヤで情報も少ないレスポンシブ対応AdSense広告。使ってみてどんな感じだったのかをざっくりご紹介。
この広告、いままでとちょっと違うのが、HTMLに貼り付けるスクリプトコード内に、使いたいバナーのサイズを明記することで様々なサイズに対応できるという点。 でも今回は初めての運用ということもあってデフォルトのまま、320x50→468x60→728x90と切り替わるビッグバナースタイルで使用しました。これを画面の上下に配置。
そしてまん中にはドカンとレクタングル300x250を。これはレスポンシブではなくて通常の広告なので、モバイルだけでなくどの画面サイズでも300x250の固定サイズのままで表示されます。

レスポンシブ対応AdSense広告

▲こんな感じ。もっともこれはイメージ図で、実際には広告どうしはもっと間隔あけて使ってます。こんな近い配置だとポリシー違反になりかねないのでご注意を。
まとめると、

  • 画面最上部に「レスポンシブ対応ビッグバナー (320x50~)」
  • 画面中央部に「レクタングル300x250」
  • 画面最下部に「レスポンシブ対応ビッグバナー (320x50~)」

サイト全体を通して、使用したのはこの3点のAdSense広告のみです。

- 上レスポンシブ 中央レクタングル 下レスポンシブ
PV 19,001 14,398 25,779
クリック数 9 30 35
クリック率 0.05% 0.21% 0.14%

クリック率で最も成績のよかったのは「画面中央のレクタングル」。ですが、大事なのはやっぱり収益額。
クリック率がいいからといって収益額も大きいとは限りませんからね。目先の数字に惑わされてはいけませんよ。
実際、収益面で見ると最も成績のよかったのはレクタングルではなくて「画面最下部のレスポンシブ広告」でした。

"AdSense広告タイプ別収益額比較"

さて、両者で差が出た理由なんですが、表のPV数を見ていただけると分かるとおり、各バナーで表示回数が異なっています。これは、下レスポンシブが全てのページに貼ってあったのに対し、他バナーは「1画面に2広告はNG」のポリシーに違反しないよう、コンテンツによっては貼っていないページもあったためです。下レスポンシブの収益額が良かったのは、このインプレッション数の違いと、広告単価が高かったのが要因でしょうね。
そしてどちらの成績も良くなかったのが「画面最上部のレスポンシブ広告」という結果でした。
ファーストビュー位置にあったにもかかわらず成績が振るわなかったのは、個人的にはちょっと意外な結果でした。広告単価も、ここが一番良くなかったなあ。

というわけで、みなさんにとっても役に立ちそうな、なかなか興味深いデータが取れたのではないかと思います。レスポンシブサイト構築にあたっての参考にしてください。

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